| 地方民鉄 |
黒部峡谷鉄道
黒部峡谷鉄道はこんなところを走ります。
宇奈月−柳橋間
1996.7.14撮影
まずは、黒部峡谷とは北アルプスの立山連峰と、
白馬岳・鹿島槍ケ岳を連ねる後立山連峰との間の深い大峡谷で、
昭和9年に中部山岳国立公園に指定されています。
この峡谷を流れているのは黒部川で、
富山湾に長さ86KMものの長さで注いでいます。
黒部峡谷鉄道はこの黒部峡谷沿いを時には橋を渡りながら、
宇奈月から欅平(けやきだいら)までの20.1KMを
約1時間30分かけて上っていきます。
途中には以下の施設があります。
電源開発と軌道の敷設
最初宇奈月から上流はわずかに歩道があっただけで、峡谷には岸壁が迫っており、
到底工事を進めることができない状況でした。
そこで大正12年(1923)9月に宇奈月、猫又間の軌道敷設工事に着手し、
大正15年(1926)にようやく開通しました。
現在は途中の駅である猫又まででも十分、峡谷は深く、軌道はトンネルが続きます。
そして同時に大正13年(1924)6月に発電所建設工事に着手し、
洪水や雪崩に見舞われながらも、10年後の昭和2年(1927)11月に
柳河原発電所が運転を開始しました。
そしてさらに発電所建設と軌道延長工事はともに進められ、
軌道も昭和12年(1937)7月に欅平まで開通しました。
現在の営業運転はこの欅平までですが、
さらに電源開発のために軌道を延長しようとしたのですが、
欅平からは川床がさらに急勾配になっており、両岸に絶壁が迫っているため、
軌道の延長を断念して山中をエレベーターでつなぎ、
さらに世紀の大工事といわれた「くろよん」へと続きます。
このように、電源開発工事とともに歩いてきた黒部峡谷鉄道は、
最初は電力会社の専用鉄道として作業のために運行されていたため、
最初は普通に旅客として乗るお客に「生命の保証をしません」、
と切符の裏に書き、これを了解のうえで乗車していたそうです。
もちろんいまでは安全に乗ることができました。
黒薙駅にて

黒薙駅を去って行く
宇奈月−出平間
1996.7.14撮影
わたしが訪れた7月14日(1996)は、まだ災害により不通区間があり、
出平までの往復運転しかしていなかったため、欅平まで行くことができませんでしたが、
(残念。でも7月20日には開通しています。)
たまたま前日の夜雨が降ったため、黒薙駅から分岐して黒薙第二発電所へ向う分岐線
(ずっとトンネルが続いています。)があるのですが、
本当は山道を上がって黒薙温泉まで20分ほどかけて行くところを、
気さくな駅長さんが、「山道は足元が悪いのでこっちのトンネルを通って行きなさい。」
と言って下さいました。
なるほどしばらく歩くと、トンネル右手に "黒薙温泉にようこそ"
と看板が掲げられた入口がありました。
軌道はさらに続いていましたが、ここで右に折れ黒薙温泉へと私は向いましたが、
入口に看板があるということは、よくお客をこのトンネルを歩かせているのだろうか?
ともかく7月というのに外と比べてトンネルの中は寒くて洞窟のようでした。
この先の黒薙温泉は露天風呂があり、(といっても河原に少し囲いのある温泉ですが)
団体客も来ず、客も少ししかいなくて私はつい、温泉で裸で寝てしまいました。
(また別にいいものも見ましたし。おいおい。あっ、そうそう混浴ですここ。)
入浴料500円ですが、空いててお勧めです。
さてシートです
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柳橋駅で休むリラックス客車 |
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宇奈月駅で出番を待つ普通車 |
私は、行きに右の写真の普通客車には乗りましたが、
残念ながら左の写真のリラックス車には乗りませんでしたので、
まず普通客車についてですが、写真の通り両側は窓がなく
ただ固定式のシートがあるだけですが、アルミの外板で脚台はつくられており、
シートによっては消火器が備え付けられているものがありましたが、
その脚台の上に薄いウレタンの入ったレザー張りの座ブトンがついているものです。
まあ普通客車なのでしょうがないのかもしれないが、
宇奈月駅から欅平駅まで1時間30分もあるので
この薄い座ブトンでは人によってはすこしつらいかもしれないですね。
もうすこし厚みのあるウレタンをいれることを望みたいですね。

特別客車のシートの様子
宇奈月−鐘釣間
1996.7.14撮影
つぎに帰りに乗った特別客車ですが、特別というからには何か違うのだろうということで、
乗ったのだがはっきりいってほとんど違わないものでした。
同じ脚台に同じ座ブトンでしたが、ただ脚台にはヒーターがあり、秋はいいかもしれないです。
また逆に写真で見えるとおり、向かい合わせの腰掛の横に見える白いものは
折りたたみ式の腰掛であり乗客の通行を考えたなかなかのものです。
しかもちゃんと背もたれもついています。限られたスペースで効率よく
乗客を乗せるために考えられているといえます。