第三セクター

のと鉄道 NT800形「のと恋路号」


縄文真脇駅にて 1999/6/20撮影


穴水駅にて留置 2013/8/13撮影




和倉温泉駅にて 99/6/20

早速中を拝見しましょう


富士重工製NT800形、NT802号の車内です。
前面ハイデッカ―(展望室)となっている先端部にはかなり眺望のいい特等席が。


連結側にはごらんの通り側窓に向かってソファが設置されています。


転換腰掛は客室内の2/3を占めており、このようにずらっと並んでいます。
モケットは車体アクセントラインである黄金色に近い色調で見た目の豪華さを演出しています。
注目は肘掛。逆台形のカタチをしたものでかなり大きいです。
すっぽりと通路に対して着座時に乗客の横を隠しており、ソファの感覚に近いのでしょうか。
ただ重量的にはフレームをみてもかなり重そうです・・。
ここまでこだわるなら取手も従来のものではなく、なにか塗装色を加えて頂きたかった。


背ズリには2本の装飾ラインが入っています。枕カバーは布地の白い標準的なもの。
転換腰掛ということを別にすれば、急行としては十分なレベルの高さを誇ります。


まだ装備は続きます。肘掛先端部にはご覧のようなつまみが用意されています。
引き出して見ると・・・・


金属製の小型なテーブルが出てきました。


窓側には固定式のご覧のテーブルが設置されています。
対面の腰掛を転換していないと、ちょっとこのテーブルのお陰で狭く感じるかな?
でもここまでテーブルに関しても用意されているのは関心します。
残念なのは使い方の説明書きがないので、
通路側の一般の乗客がテーブルがあるのがわかるかな?


もうひとつ特徴的なのが、窓側の肘掛。とても珍しいカタチをしています。
転換腰掛であるために非常に縦に肘当てだけが長く、下は中心のフレームのみです。
使用に問題は全くないのですが、興味あるカタチです。なお肘当てはレザー張りです。


次はゆったりとした固定式ソファ、窓と対面しており、車窓が楽しめます。
8人着座でき、大型グループ向きです。ただ知らない方同士がすわるとちょっと・・
ソファ真中、車体には大型のテーブルが設置されています。


せっかくなので座ってみました。ちょっと座席高さが低いかな?車窓が低めに感じます。
座り心地はまさにクラブのソファのそれです。(^0^)



内装はどうかというと、


車両先端はご覧の通りに前面展望なためかなり上まで窓枠が広がっています。


ちょっと判りづらいので申し訳ないのですが、網棚はSUSかな、板に丸パンチを開けて
塗装した簡単なものとなっています。なんだかここだけ周囲に比べてレベルが低いんだけど・・・
照明はシャンデリア風なカバーになっています。先述のソファ席の上はこのカバーが黄金色です。


客室を出てみましょう。すぐ目の前にトイレが設置されています。


右手にはオープンカウンターがありました。全く使われておりませんでした。
普段は使っているのでしょうか。せっかくの設備だけに残念です。
ただ、フリーで新聞が読めるように置いてありました。
(自動販売機はこの隣の車両に設置されています。)




いかがでしたでしょうか。第三セクターという意味ではもちろん、
急行列車としてもグレードが高い観光車両だと感じられます。
望むべくはもっと乗客が増えてくれるといいのですが・・・。
また経年が立ち、モケット地が少々古めになってきているのは否めないところです。



「のと恋路号」到着案内…珠洲到着までの案内です。(1分30秒)
ダウンロード[notokoiji-guide.rm](360KB)



☆沿線の風景☆  のと鉄道 ちょっといい駅「縄文真脇駅」



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