JR東日本

205系3100番台(仙石線)

205系3100番台には2種類の編成があります。
ひとつはこちら車内がオールロングシートのこの編成は顔、帯ともにブルー。こちらが標準になります。


東塩釜駅にて 03/04/27

そしてもうひとつの編成がこちら。
車内はロングシートと2WAYシートを備えた編成で前後の顔が異なります。


緑の帯顔があおば通方向の顔です。赤の帯顔が石巻方向の顔。
この赤の帯顔の車両に2WAYシートが設定されています。

東塩釜駅にて 03/04/27



あおば通方向から順に緑、紫、オレンジ、赤の帯を巻く車両の順となります。



2WAYシートを搭載するこの車両、観光を主眼に置いた車両であり、もちろん2WAYシートもその一環なのだが、
車両は通勤車両そのものなのだが、観光気分を高めるためだろうか車両出入扉横には沿線のスポットを示す
シールが貼られている。あおば通方向から「仙台」「塩釜」「松島」「石巻」の順となっている。


そのひとつをアップ。松島の美しい海岸の風景が描かれている。


また2WAYシートが搭載されている赤の帯の車両入り口には2WAYシートの搭載を示す明示が。
このシート、車両の使用状況に応じてその腰掛の方向を変えることができるのだが、それは下記のほうで。
あと寒冷地にある仙石線にはその横に出入扉の開閉ボタンがあります。
大きくて、目立って色彩的にはともかく判りやすいという意味ではユニバーサルデザインでしょうね。



それではようやく入って行きましょうか。

ロングシート車両


先頭車で見ていきますがとにかく山手線で活躍していたころとほとんど変わることがない車内。
これはオールロング編成も2WAYシートを搭載する編成もどちらも同じ車内構成となっています。


運転台方向を見てみましょう。違いは運転室との仕切りの壁の窓でしょうか。
左の運転席すぐ後ろをまったくの壁で前方を見えなくする一方(地下区間に入るための措置?)
真中は大きな窓となりすっきりとかぶりつきができるようになりました。(^^)


足元にはゴミ箱も設置。


そして今度は妻壁よりです。真中に貫通扉。205系3100番台では扉はそのまま全車両に残されました。
左手には優先席のロングシート。先頭車に優先席は設定されています。
右手は身障者用スペース。窓側にはヒーターが。この場所に居る方への配慮を怠ってはいません。


腰掛はすべて4人掛か3人掛かのどちらかとなっています。
表地背ズリには着座ポイントを示す縞模様の明示が。ここにきちんと座りましょう。


車両中央はすべてこの4人+3人掛の組み合わせ。座り心地はやや柔らかめかな。


3人掛はこちら。車端部ではすべてこの3人掛です。場所によっては縦縞の赤い優先席があります。



2WAYシート車両


まずは全景から。先ほどのロングシートが並ぶ車内とは全く異なりクロスシートが立ち並びます。
車内見附はよくみると窓枠等そのままでありますが以前の姿を知っていると全くの違いに驚きます。
左手の画像で手前右の縦縞模様が優先席です。


天井は以前のそのままの姿のようですね。


運転台に近づきました。これが中間車であったとは思えないほどの姿。
先ほどのあおば通方向の車両と同じ仕様となっています。


こちらにもゴミ箱はもちろんあります。


妻部方向を見てみましょう。一番の違いは以前はなかったトイレが右側にでっかく存在すること。
左手には身障者用スペースが設定されています。


こちらがトイレ。入り口は真っ青の扉。車椅子でも楽々入れるE217系と同じタイプ。


扉の開閉もボタン式で車椅子の方でも簡単に出来ます。


出入口の様子です。扉は以前の姿そのままに扉右手に見えている出入扉開閉ボタンだけが異なります。


扉上部には路線図が掲げられています。


車外ともに同じ仕様。ボタンの周りは黄色の枠がぐるりと取り囲み、黄色の警戒色とともに最大限の存在です。


扉付近の仕切りです。ロングシートの仕切りをそのままクロスシートの仕切としています。
確かに出入口付近との仕切は大切で区分的にも危険防止的にも必要なのですが、ちょっと違和感が・・・


側面の窓は以前の姿そのままです。よってやや高い位置でクロスシートにも微妙に合わないのはやむ負えないところ。


さて肝心の2WAYシート。これは近鉄のL/Cそのままの腰掛ですね。通勤時間帯はレール方向に背ズリを向けてロングシート的に、
そして閑散時間帯は枕木方向に背ズリを向けることでクロスシートにすることが可能です。


やや大げさとも思える腰掛下の脚台のペダルを踏み、腰掛を回転させます。


座り心地についてはやや硬め、特に背ズリはその感覚が強く感じられます。
またその背ズリは若干低いのは窓枠とのバランス感覚の意識なのでしょうか。
肘掛はフレームの上に硬い樹脂製の肘当てを置いたもので仕切り的要素が強いように思います。
ロングでの使用を想定する上であまり大きくはできなかったのでしょうがその幅は狭くあまり肘を置く感じになれません。
背ズリ背面下部は樹脂カバーが貼り付けられています。


ロングシート同様の表地がクロスシートのこの車両にも優先席として1脚設定されています。




松島海岸駅にて 03/04/27



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