JR九州 |
885系「客室編」
かもめ車内にて 2000年05月01日撮影
中に入って行きます
普通車客室内 インテリア達
中間車は左、先頭車は右の画像です。
先頭車は運転台があるため奥まで見えている以外はその構成には違いはありません。
このインテリアをじっくりと見ていきたいと思います。
まず目に飛び込んでくるのは明かりに照らされて美しいフローリングの床。
本当の木材が使用されています。このフローリングの顔はグリーンはまた違います。
また床下には静震材を使用しているため走行中でもとても静寂性を保っています。
次はこれも九州の特急車の特徴であるハットトラック。
高速で駆け抜ける車両が少々揺れようが荷物が落ちることはありません。
しかも特筆すべきは中は黄色で塗られていること。
まさに見えないおしゃれですね。
窓枠にも良く見ると実はかもめのロゴが・・・・こんなところまで。
窓は紫外線を96%カットのUVカットタイプです。
カーテンはもちろんフリーストップタイプです。
これも良く見るとカーテン地に模様が入っています。
しかもグリーン車と普通車とではその柄は異なります。
さらにさらに車体壁には帽子掛も当然のようについています。
車端部にはテーブルがない為、壁に木製のテーブルが取りつけられています。
小振りながらかわいい木でのちょっと変わった形のテーブルです。
電光表示器は客室出入口上部に小さ目のサイズであります。
小さいながらも大きめな文字表示ではっきりしており見やすいものであり、
また仰々しく表示器が大きくないので客室内の雰囲気にうまく解け込んでいます。
2020年12月26日撮影
8号車先頭車普通車空間の様子です。
腰掛表地はモケットに変わったものの、
スポット照明に浮かぶ黒い腰掛が並ぶ光景は健在です。
運転台付近へと近づきました。
目を惹く1号車同様ガラス壁面での業務員室との隔たり。
中間3号車の車内です。
表地がやや明るめに加えて枕カバーがクリーム色であることから明るい印象を受けます。
妻部壁面はこちらは一部を除き擦りガラス。
2022年4月30日撮影
スポットで照らし出す照明。
なんとも言えないスポット照明の美、雰囲気づくり。
妻部は一部腰掛を撤去、荷物置き場を有するようになりました。
次は普通車客室腰掛です。
普通車客室 腰掛
まずは腰掛前面から眺めるともう特徴が一杯。
というより全体の作りそのものが全て従来にない特徴あるデザインです。
黒い表地は実は本皮。普通席ながらとても豪華な腰掛です。
程よい硬さの座り心地、背ズリ枕部は大きく作られており、
頭を包みこむかのような感じでじっくり座っていると落ち着きますね。
今度は背面。こちらにも仕掛がたっぷりとあります。
角のような棒は取手。大きくでっぱらないでいるので、
腰掛のフォルムを壊すことなく、むしろ高めています。
枕部には中央にエンブレムの刺繍。下に目をやるとバンドでのマガジンラック。
2重にバンドがついているので、雑誌等が落ちることはありません。
こちらは1人掛身障者タイプで、2席用意されています。
同様の設定ながら身障者の方のためのベルト装置もついています。
背面、中肘掛裏にはこのようなちょっとした小物を掛けられるフックが。
上のハッチトラックにしまうまでもない弁当などのビニール袋とか掛けられますね。
それから肘掛は途中から手前まで皮でカバーリングされており、
腰掛の本皮仕様の雰囲気を損なわないものとなっています。
そして後部は黒い樹脂が覗かせていますが、これまたここにもエンブレムが。
喫煙車にはかわいい金属製の灰皿が肘掛前に設定されています。
これだけ金属製でなんだか存在感があるんですよね。
ずっーと下に目を向けると脚台は1本足。
このお陰で広いシートピッチがさらに前が広くなっています。
それにこの脚台自体が横棒のラインの入った丸い形状でデザインされています。
こんなほとんど見えない部分までこの車両は徹底的にこだわっています。
最後に中肘掛の中ですが木製のインアームテーブルが収納されています。
大きめのサイズの中ヒジ掛なので隣の人の圧迫感を感じません。
2020年12月26日撮影
腰掛機構は以前より変わらず表地だけが変わっています。
このインアームテーブルおしゃれなのですが弁当などを食べるにはちょっと使いづらい。
2022年4月30日撮影
次はグリーン客室 インテリア・腰掛です。
グリーン車客室内 インテリア達
僅か12席しかないグリーン席。ゆとりのある余裕の座席配置です。
それに普通席以上に落ち着いた雰囲気を感じさせる室内。
基本のインテリアは普通車と異なる点はあまりありません。
ただより空間の完成度が高まったかのような印象を受けます。
その中で違うのはテーブル達です。
腰掛同士がみんな離れているのでインアームテーブルを設定することが出来ず、
このように座席間に床から立ち上げたテーブルがあります。
また奥のテーブルは形が違うのもいいですね。
奥のテーブルを広げるとこのようになります。なんだか瓢箪みたいでかわいいですね。
普通席同様車端部にはご覧のテーブルが設定されています。
運転台裏が透明の仕切なので床からの棒にて支えられて立っています。
そして九州のグリーン車ならこれ。当然スリッパも用意されていますよ。(^ ^)
2020年12月26日撮影
グリーン車全景。ちょっと床面の経年劣化はありますが
グリーン車の貫禄・雰囲気は維持できています。
wifiも使えるようになりました。
艶のある皮。
グリーン車客室内 腰掛
腰掛は独立した配置となっていて隣の人は遠いです。(^0^)
ゆえに1人掛として両側にヒジ掛、それ以外は普通席と同じ儀装ですが、
大きく違う機能面と操作方法があります。
それは上の3つのレバーに見られる運転席と同等の腰掛の動きです。
右下にその拡大部分を載せておきます。
まず一番左のブルーのレバーはリクライニングのレバー。
普通席とは異なりこれで背ズリが倒れます。
真中のレッドのレバーは回転のレバー。
これで腰掛を回転させます。
右のイエローのレバーは上下のレバー。これが珍しいです。
これで自分の好みの位置に上下に高さを調整できます。
他のかもめの世界にも足を踏み込んでみて下さい。