JR西日本

キハ58系「みよし」 / 廃止→「ちどり」「たいしゃく」


三次駅にて 04/08/12

白を基本にグリーンの帯が入った塗装。
往年からの現在にも残る急行列車にしてはょっとおとなしめの外観でしょうか。


三次駅にて 04/08/12

側面にも緑色は入っています。


戸袋窓から扉が見えています。いまやもうこのような優等列車は見られなくなってきました。



それでは車内へと進みましょう。

通常時は2両編成ですが、多客期には2両を繋いで4両とするようです。
まずは2両時に基本で使われることが多い車内からご覧頂きます。


デッキから覗いていきます。デッキにはもちろん洗面台とトイレが設置。
こちらは洗面台です。洗面受部分が青で塗られた樹脂製の洗面台は
改善当時は新鮮だったのでしょう。しかしながらそれさえ時間の経過を感じます。


こちらがトイレで洗面台とは対面にあります。ちなみに和式。


気づけば各デッキに鏡が取り付けられています。洗面台があるのに・・?


出入扉は必要最低限のもので狭いですね。また国鉄時代の車両に多くは言えるのですが、
デッキと出入扉との間が段差が高く、乗降には注意が要ります。
このへんは以前はバリアフリーの考え方がなかった時代ではのことですね。


出入口左手に見えているのはくずもの入れです。
せめて空き缶とほかのゴミを分ける分別収納をすればいいのに・・・


先頭車運転台方向のデッキは洗面台、トイレの設備は無く、
ご覧のように運転台への出入りを行うための業務員用の扉のみが存在します。


ちょうど連結していたため、三次側の運転席を覗くことができました。


こちらは対面の助手席。腰掛位置が高いですよねー。


それでは今度は客室内へと進みましょうか。


車両両端2ドアを生かし、客室内は全て固定クロスシートが展開しています。
丸みのある白い天井に対し腰掛表地はこげ茶色とし、色調のめりはりを効かしているようです。


三次方向側の妻部、上の写真とは反対向きを見ています。
隣のキハ28の車両も同じ配置ですが、各車両に2箇所に優先席が設けられています。


なお広島側の妻部には先ほどの優先席は設けられていませんが、
どちらも2人掛腰掛が存在します。


天井を見上げています。さすがは天井の滑らかな曲線を描いたラインが美しい。
空調装置が等間隔で取り付けられています。
ただ照明は裸のままの蛍光灯が並んでいます。


さあて腰掛・腰掛周りですが窓側には大きめの固定テーブルがあります。
これが結構使いやすいんですよね。
そしてそのテーブルの下は足元がちょっと邪魔な配管が通っております。


窓は開閉も可能な2段式。ですが空調を利かせているので開けることはないですが。
写真ではブラインドを引き降ろしています。緑色をしていますね。


また三次寄りの車両キハ28は喫煙車両ですが、ここに灰皿が設けられています。
これ、通路側の人は吸いにくいんですよねぇ。


さて腰掛はというとフレームはそのままに、背・座のクッションだけバケット形状が付けられています。
座り心地は決して悪くないものの、4人掛に全員が座るとシートピッチが少ない分狭いですね。
側ヒジ掛として覆い隠す大きなフレームは存在しませんが、ヒジ当は大きくてヒジを乗せやすいです。
ただその長さが短めなのでちょっと残念。まあこれは通路側への乗降と座席有効幅を考えてなのでしょう。


妻部の優先席の腰掛ですが、枕カバーみたく優先席を示すカバーが頭部を覆っています。


広島寄りの妻部の2人掛腰掛です。ここだけ戸袋窓代わりともなっている窓が、
実際に出入扉が開いているときには扉が窓を覆ってただでさえ狭い空間が余計狭く感じます。

今度は増結された車内のほうをご覧頂きましょう。
デッキは変化は見られませんので客室を覗きます。


ずらりと並ぶ固定腰掛は変わらないのですが、
腰掛がちょっと異なります。たぶんアコモ改善の前の腰掛の状態なのでしょう。
特に通路側にある取手が以前からある素材感そのままの銀色のものですよね。


このあたりは変化が無いようです。ヒジ当はクリーム色をしています。


ここが一番の違いでしょう。天井には扇風機が!もちろん冷房は効いていますよ。


これはいずれの車両でもそうなのですが。2人掛腰掛の背面にはテーブルがあります。
これは窓側にテーブルを取り付けるととても窓側の乗客が狭くて座っていられないためです。





またこのように0系の廃車から出た簡易リクライニングを利用した仕様もありました。
以前の新幹線時代そのままの腰掛仕様ですよね。

T.Mihama氏ご提供画像 01-06-05画像追加



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