JR九州

JR九州 寝台特急「さくら・はやぶさ」


下関駅にて 05/02/05


長崎駅にて 05/02/05


長崎駅にて 05/02/05

東京からの長い旅を終えて留置線へと引き上げる客車。


下関駅にて 05/02/05

2005年現在定期列車としては最長の営業距離を誇った「さくら」長い歴史でした。



以下車内をご案内しますが、車両によって事細かな差異があることはご容赦下さい。


まずは東京寄のデッキから見ていきます。折り戸の扉はもう乗り込んだときからブルートレインへの期待を高めます。
下に光る明かりは入り口が階段となっているため、足元を照らす照明になっています。


外観から見る出入口付近はこんな感じ。


出入扉右手にあるくず物入れ。


先端車両として連結されたこちらの車両では末端に乗務員室が用意されています。


天井には使われていないものの懐かしい照明。


それでは客室内へと入っていきましょうか。取手を手前に引いて扉を開けます。


車両によってはこのようにJR九州の独特の原色が塗られた扉も有ります。


B寝台2段式の客室内はずらりと山側に寝台が並びます。海側の通路は向こうのデッキまで一直線。


今入ってきた方向の通路。消火器が見える他には特別な設備はありません。


禁煙のこの車両では通路の灰皿は撤去ではなく使用禁止となっています。


実は窓側の壁には収納式の腰掛が隠されています。ここを空けて通路でちょっと寛ぐことも可能です。


頭上にはちょうどパーテション毎の中央の空間の前に鏡があります。通路の行き交う人がこれでわかります。


<下段>


JR九州らしく派手なドット模様が入った表地の敷き布団、というよりはクッションに白のシーツを掛けて寝床とします。


下段専用のテーブルです。通常は通路側に畳まれておりますが、寝台使用時はベット側に倒します。


使用前の備品の状態ですね。さきほどのシーツや浴衣、枕、掛布団が置かれています。


そして上段へ上がるための階段。実はこれ


こんな状態から左右に引き出したものでした。寝る前はなんでわざわざ収納するのか、
と考えましたが翌朝になって判りました。広げたままだと座席として使用するとき邪魔なんです。

<上段>


上段の様子です。下段と仕様は変わりませんが天井から伸びている吊布が見えていますね。


通路上、言わば天井裏を利用した上段用の荷物棚スペース。


枕元にある照明機器。右のボタンがオン、オフの切り替えです。


天井にある大きな丸い照明。


カーテンを締め切るとこんな感じ。なお車両によってカーテンの布地や壁面の化粧板の色が異なります。

それでは再びデッキに出てみましょう。


長崎/熊本寄にあるデッキにはトイレと洗面台が備えられています。
こちらは先ほどの客室から出てきた扉の様子です。


上の扉の向かいにあるトイレの引き戸。素材感そのままなのは国鉄車両の基本ですね。


トイレの横には給水器が壁に取り付けられています。すぐ下には使用済コップ入れと屑物入れ。


トイレの向かいにあるのがこの洗面台。仲良く2つが並んでますね。


備品に石鹸とプラスティク製コップ。
ただレバー式で顔を洗うのが難しいんですが・・・。


これは・・?


洗面台の壁にある小窓です。プライバシーの観点から、昔はこうしたんでしょうか。
それとも中間膜の入った大型ガラスがまだ技術的に難しいからであったからでしょうか。




下関駅にて 05/02/05

2005年現在連結は1両だけであったB1個室寝台。



デッキから見ていきましょう。こちらはトイレの扉。壁には客室と同じ化粧シートが貼られて雰囲気が違いますね。


洗面台もきちんと二つが分けられ、ようやっと洗面台として気持ちよく使えるような空間ですね。


それでは客室に入ってみましょう。


通路の様子は山側の個室へ入る扉が見えているほかは変化はありません。
ただし通路には絨毯が敷かれ、通路を行き交う人の足音の低減は図られています。


今通路から入ってきた扉です。扉そのものには窓はありません。
部屋に入って最初はこれが閉塞感をもたらしているように感じましたが、
実はこの扉前は部屋の大切な空間となっていてプライバシーを守っているように思います。


ではその閉塞感をどうやって解消しているのか。もちろん山側の窓もそうですが、
海側の通路方向にも真ん丸い窓が開けられており、プライバシーはカーテンで遮ることができます。
なお、ベット上に見えているのはすでに敷かれたシーツと浴衣、それから青いのが部屋の鍵です。


山側の窓方向を見ています。日中に使用するときのヒジ掛が壁に収納されてます。奥に見えるのは・・


装置盤でした。電光式の時計はアラームも備えており、部屋の明かり、空調はここで調整します。


手前に見えていた電球はこのように照明機器そのものでカバーすることができました。
ただその機能があまり使われていないせいかちょっと蓋を閉じるのが硬かったですね。


ヒジ掛をちょっと出してみました。


ベットがある壁には装飾もある照明が。先ほどの操作盤でオンオフを操作可能です。


ベットから落ちないように収納式の柵がありました。日中はこれを下に下げておきましょう。


天井にももちろん照明があります。ベットと反対側の壁に見えるのはハンガー。ここに服を掛けてと。


くず物入れの箱の上はちょっと大きめのテーブル。


さらに手前には鏡が壁に取り付けられ、折り畳み式のテーブルが。




下関駅にて オハ24 704 05/02/05

「はやぶさ」に連結されているロビーカー。



東京寄方向からロビーカーに入ってきて最初にあるのがこの電話スペース。
大きな縦の窓と不釣合いな大きなテーブル。電話機の反対側はテーブルがあるのみ。
もともとはこのロビーカー、食堂車ということだったのですが以前はどんな感じだったのでしょうか。


それでは先へと進んで行きます。JR九州の車両らしいドット模様の派手な床ですね。(^^;
出入口付近とを仕切る大きなガラスの縦壁が空間としてその存在を知らしめます。
なお青いのはゴミ箱です。


全景です。縦に広い昔風の喫茶店といった雰囲気でしょうか。正しい群青色のソファー。


天井はおしゃれな間接照明。


海側にある組式のソファー。それそれが独立したソファーであり、グループでここに寛ぐことができます。
白いものはちょっとした小物や飲み物等が置けるテーブル。


ロビーカーは喫煙可なので灰皿が窓壁に取り付けらたテーブルに埋め込む形で設けられています。
なお左に見える箱は暖房器。この前に座ると異常に足元だけが熱いです・・


山側にあるソファーは昔のバーやパチンコ風の脚付腰掛。


食堂車として活躍していたころはきっとここで簡単な調理が行われていたであろうカウンター。
現在も調理は行われてませんが、朝に弁当を販売しております。


ロビーカーのロビー部分を長崎/熊本方向に出て行きます。
明らかに寝台車とはことなるどこかの昔の飲食店風の丸い取手がついたガラスの扉。
なお妻壁にはタペストリー風に雑木林が描かれた布地が張られています。


振り返るとあるなぞの金属製の円柱の入れ物。たぶん観葉植物をここに設置するのかな?


ロビーから出てきてあるのがくず物入れと


自動販売機。飲み物はこのロビーカーでのみ常時販売しております。






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