大井川鉄道

大井川鉄道 6421系


02/11/30 千頭駅にて

昭和28年、日本車輌製で元は近鉄名古屋線の特急電車として製造されました。
そのため儀装は転換クロスシ−ト(現在は一部ロングシート)となっています。
のちに一般車に格下げされ、冷房装置などの撤去や扉増設工事を受けています。
養老線に移って活躍をしたのち、平成7年に大井川にやってきました。


左が千頭寄の571号、右が金谷寄の421号です。

05/07/30 千頭駅にて


側面には2段のうち下段が開放可能な窓。




まずは千頭寄り571号の車内全景の様子です。
旧近鉄時代の元特急車として貫禄のクロスシート仕様。
腰掛配置ピッチでもゆとりがあり、そのあたりからも感じられます。
車両の車歴から非冷房車というのは致し方ないところです。


この車両で特徴的なのはここ大鉄では自動販売機を車内に置いていること。
奥の妻部にベンダーが見えていますので、近づいてみます。


堂々とベンダーが車内の妻部一角を占めています。これもまた貴重な収入源なのでしょう。


ここにベンダーが置かれたためなのか、対面の妻部には腰掛の設定はありません。


さて、天井を見上げてみます。扇風機が大活躍ですね。
照明としては両側に三角柱のカバーを被った豪華な仕様です。
なお出入口付近には丸いスポットライトもあるのですが現在は使われておりません。


それにしてもなかなかのデザイン性のように思います。


車両端部の出入扉は片開きの引き戸。ガラガラと音を立てて開きます。


中央部の出入扉は両開き。左右に腰掛は無く、広々とした空間です。


両開きの出入扉近くにあるのがこちら。
ワンマン運転を行っているため整理券発行器が備え付けられております。
やや高い位置に発行器が載っており、他の民鉄に比べて取りやすいと言えます。
なお、使用しない場合はカバーが掛けられております。


腰掛は車両中央にあるのが転換腰掛。製造年が相当前のものらしく転換は重いものの、
つくりそのものはしっかりとしており、充分にその機能を果たしています。
通路との仕切り壁には樹脂のカバーが取り付けられております。


出入台腰掛は出入扉付近に設けられております。
腰掛がない場合はこのように立席のための横棒がついています。


今度は運転台付近を見てみます。客室との仕切壁で左右には窓が設けられてます。
また業務員室へ進む中央には扉は省略されていますね。
手前にカバーが掛けられておいてあるのが運賃回収箱。


その真ん中の通路の上仕切壁に掲げられているのがこの運賃表示器。


側面に目を転じてみます。窓はというと開放たっぷりの2段式。
窓を開けて大井川の気持ちいい風を充分と満喫することができます。
またところどころ造花ながら花が生けられており、雰囲気にも配慮が見えます。


ちなみに日除けは、ヒモから下部に丸い輪ついていて、それを窓枠のフックに引っ掛けます。


亘り板を渡って金谷寄りの421号の違いを見てみます。


基本はほぼ同じなのですが、車端部のこちらはベンダーは無く腰掛も無い広い立席スペースとなっています。


妻窓前の壁には手摺が設けられていました。


その対面から車内全景を見ます違いは手前にある3人掛のロングシート。


経たってしまってはいるものの、柔らかめの座り心地。なおここは優先席です。


最後に運転台の様子です。車外から見た運転台、狭いですね。



大鉄6421系 青部駅出発(26秒) ダウンロード[6421-aobe-start.ra(49KB)

大鉄6421系 崎平駅出発(21秒) ダウンロード[6421-sakidaira-start.ra(38KB)

大鉄6421系 つりかけ音をお楽しみ下さい。(^0^)(52秒) ダウンロード[6421-turikakesound4.ra(97KB)



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