地方民鉄

広島電鉄5000形「グリーンムーバ」




広電宮島駅にて 01/04/30


広電宮島駅にて 11/12/29

なんとも言えない車体の曲線、落ち着きある緑色が美しい。


側面をご覧頂いても超低床ならではの上から下まで窓をできるだけ取った造りで、
外からは黒張りで見えないけどそれがデザイン的に全体の引き締め感を持たせています。




それでは中に入って行きましょう。


車内に入ると、腰掛表地の色使いの鮮やかさに目を奪われます。
壁面や床はグレー、乗客が直接握る部分である丸パイプはブルーという配色で引き立て、
そして腰掛のショッキングな色彩。そのコントラストは見事です。
外観からも見てた通り窓が大きく取られているために採光は抜群です。
腰掛形状は同じですが、配置がクロスシートタイプとロングシートタイプに分かれていました。


車両中央は連接部となっており、床面も回転盤のように丸く可動可能となっています。


連接部もご覧の通り性格上はデットスペースとなってしまいますが、
それでもジャバラを敢えてはっきりと見せることでデザイン性を高めているようです。


また頭上には空調機器と合わせてLED式電光表示器が用意されていました。


広島駅寄りの連接部腰掛はロングシートタイプで4人掛です。


宮島駅寄りの連接部腰掛はロングシートタイプで2人掛です。


さらにその隣、出入口付近は2001年当時はご覧のように収納式腰掛が3脚ならんでいましたが、


2011年現在では変わりにベンチシートが設置されていました。
2001年当時は車椅子ようスペースだけを考えられたような感じで、
シートベルト装置だけが壁面近くに椅子固定用として存在していましたが、
今ではむしろ握り易さも考えられ、機能的には向上しているのかもしれません。
床面に貼られた車椅子スペースサインが剥がれてしまって残念なことになっていますが・・


レール方向に独特の形状にて吊革を下げるための丸パイプが用意されています。
このあたりがヨーロッパならではのデザイン性か。


車両中央の出入口は開閉は左右に開きます。
縦方向はもちろん横方向にもずいぶんと広く乗降性も高いと言えます。


連接部近くの出入扉は引き戸です。


出入扉にあるプリペイトカード/ICカードリーダーと整理券発行機です。
地方都市交通ながら広島電鉄は非常に進んでおり、快適便利です。


扉横にあるのが乗務員スペースです。車掌が乗車の際にはこの位置に立ちます。
もちろんすぐ裏の着席する乗客との仕切兼乗務員の背持たれもあります。


乗務員スペース横には頑丈ぽい仕切とともに1席だけ用意されています。


車両中央部に用意されているのがクロスタイプの腰掛たち。
大きな箱ものの上に腰掛フレームが載せてある、そんな感じでしょうか。
サイズの都合上1席だけになってしまうのは、しょうがないことか。


座り心地はもうそれはベンチそのもので望むべくところではないです。
広島駅から宮島までだとそれなりに乗車しますのでちょっと痛いかな。


こちらはロングシートタイプです。


運転台裏手はこういった感じで完全に運転台と客室は隔てられています。
その壁面にあるのはいくつかの広告枠と、


LED式運賃表示器です。



広島電鉄 5000系「グリーンムーバ」宮島駅を発車です。(1分7秒) ダウンロード[greenmover-miyajima-start.rm(270KB)]




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