地方民鉄

一畑電鉄 デハ5000型

一畑電鉄のエースとして、平成10年9月に導入されたデハ5000型。
デザインコンセプトは、沿線の風景の見所である「出雲大社」と「宍道湖」を象徴しているそうです。
なおオリジナルは京王電鉄5000系で、改造時に中扉、貫通路扉を撤去しました。





出雲市駅にて 01/12/30

外観のすっきりとした配色は近代的な駅舎にも溶け込んでいます。


松江しんじ湖温泉駅にて 09/08/12

真ん中の星形のエンブレムが効いているのでしょうか。


2扉の側面は扉が少ないだけ窓がずらりと並びます。




早速車内へと入っていきます。
連結車端部はロングシート、車両中央部は松江しんじ湖温泉駅寄車両は湖側が2人掛・反対が1人掛。
出雲市駅寄車両はこれとは反対に千鳥配置で腰掛が配されています。
腰掛表地が穏やかな水色、そして化粧板が白を基調とした大理石調のためか上品な感じがします。


こちらは連結車端部の様子です。
両側には優先席でもある4人掛ロングシートが配されています。
もともとはワンマン運転を想定していないこの車両で、
貫通路の扉を取っ払ってしまうとなんとも不思議な孔のようにも思います。


見えていたオレンジの箱はそう整理券発行器です。
腰掛横の丸パイプ仕切りをうまく支えにして取り付けられています。


またこの連結部上部には乗客の乗降を確認するためのカメラが設置されています。
2両でのワンマン運転では大切な設備の一つとなっています。


今度は運転台付近の様子です。左手のロングシートはワンマン対応として撤去されており、
代りに中央には運賃回収箱が据え付けられています。


左手上部の運賃電光表示器です。自転車持込は300円とのこと。


一般的な運賃回収箱。


運転台の様子となります。


天井の様子ですが、導入時に綺麗な化粧板に変えられており、また吊り広告もないことからすっきりです。
空調は以前のままの丸いきのこ型のもの。最近は少なくなってますが愛らしい感じがしますね。


天井付近側面には、出雲の神話がイラスト付で描かれています。
さすがは松江から出雲大社へ向かう観光客をターゲットとした車両だけに、
このあたりの配慮は心にくいところでしょう。


大きな引戸の出入扉です。


側面窓は窓が続き開放感に溢れていますね。


1人掛の様子ですがシートピッチは狭いものの、
1人の乗客でも気兼ね無く転換腰掛に着座することができ嬉しいですよね。
この1人掛には立席者ように大きめな取手も背ズリに取りつけられています。
また枕部には枕カバーも取りつけられ、観光列車としての配慮もなされてます。


なお端部には壁面と同じ大理石調の仕切板が設けられています。


今度は2人掛腰掛です。先ほどの1人掛とは大きく異なるのが取手が無く、肘掛の形状が異なること。
でも肘掛にもカバーが掛けられており、ここにも気配りがなされています。
背面にはバー式の足掛も。バーが斜め下に向いており案外高さは低い位置でいいのですが、
ちょっとシートピッチが狭めなのもあってか、大柄な方には使いづらいかもしれません。
また座り心地も大変ふかふかした座り心地で気持ちいいですね。
そしてこの2人掛腰掛は実は回転腰掛なのです。
足掛でもあるバーを上に軽く持ち上げて腰掛を回転します。


こちらは出入口付近のロングシート。こちらも座り心地はふかふかです。
奥にある回転腰掛との仕切にも化粧板が用いられて上質感があります。


こちらは連結部のロングシート。バケットシートはないものの気持ちいい座り心地です。


運転台付近は右側のみ腰掛が残されています。



一畑電鉄 デハ5000型 松江しんじ湖温泉駅を出発です。(2分5秒) ダウンロード[deha5000_matueshinjikoonsen_start.avi(103,808KB)]



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