地方民鉄 |
高松琴平電鉄 30形
志度駅にて 99/5/1
志度駅にて発車を待つ30形。
爽やかというよりはむしろちょっと暑い夕日の中、赤の車体に日差しが映えます。
志度駅にて 99/5/1
車体を近くでみると、長年雨風に耐えてきたのにもかかわらず、
その外観はなんだかとても生き生きしたものを感じます。
外観的には窓枠にある横の丸棒がとても印象を高めていませんか?
入って行きましょう。
深めないろの緑のモケット張りのロングシートが車体両側に展開しています。
それに対象なのが壁面の薄めなブルーの色使いが対照的です。
ロングシート仕切はこんなカタチをしています。
もちろん木製でなんども塗られてきた塗料が年代を感じさせます。
肘掛けとしても十分な高さで、婉曲を描いた滑らかな形状が素晴らしいですね。
車端部に近づいていきます。
車端部は外観からもみてもとれるように、その先の形状が斜めになっています。
それにあわせて腰掛も末端では斜めに切られています。
なんともおしゃれではないですか。
また連結部は一段高くなって両車を渡れるように板(木製もあり)が渡してあります。
ふと車内上部を見てみます。
すると剥き出しの蛍光灯が天井を鈍く照らす中、なんともいい感じに扇風機が・・・。
いまではだんだんとみられなくなった儀装、これはこれで昔は良かったのです。
窓を全開にして扇風機をまわせば十分この季節は気持ちいいですよ。
運転台を客室から見てみました。
先に見える軌道が大きな正面の展望のよいガラスから大きく見えています。
運良く運転台を側面から捉えられました。
車体に対し失礼かもしれませんが大きくとった運転台は広い感じがします。
運転席にはちいさな、ほんとにちいさな折りたたみ式腰掛が設置されております。
この車両、ほんと当時の儀装としては完成度が高いように思いますが、
私だけでしょうか。
ブルーのモケット地のロングシートの車両もあります。
現代の車両では機能ばかりを見る車両、腰掛、そして卒のないばかりを追いかけるデザイン、
でもこの車両はそんなところはなく、簡素だけどなにか凛とした存在感を感じるのです。
今橋駅にて 99/5/1
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