地方民鉄

熊本電気鉄道 5100系

上熊本〜北熊本・藤崎宮〜御代志間を走り、熊本市内と郊外を結ぶ路線です。
昔は軌道船で熊本中心街とを結んでいましたが、現在は上熊本にしても藤崎終着駅とが離れている為、
中心部にしても熊本駅にしても少々不便な接続となっております。
車両的には個性のある車両もおり、興味深い路線です。




1998.07.14up/2000.06.12update


北熊本駅にて 00/05/02




さて折り返し北熊本行きが到着しました。こちらが非貫通側の顔です。
この流線形の顔はとても何十年も前の顔とは思えません。
とても奇麗な顔立ちですね。なんともいえないラインがいいです。


こちらは切妻改造された貫通の顔です。
なんだか無理矢理こちらに運転台を付けたこの顔、とっても愛敬がありますね。


さて扉ですが上部には小さ目な窓がついており、丸みを帯びた感じです。



さて、今度は車内に入ってみます。


今度は中から扉を見てみましょう。
下のほうが見事に車体ラインにあわせ滑らかな曲線を描いています。


さて運転台方向に眺めて見ます。
中央には運賃箱、上部には運賃表が掲げられていますが、
上熊本と北熊本駅間で降りられる方が無く、使われませんでした。
格子のように運転台のみ真っ直ぐに客室が仕切られています。
でも左右の仕切り下部は車体の丸みがよく判っていいですね。(^ ^ ;


車内の機器はというと既に古ぼけてきているものも多く、
吊革などは昔の東急時代の百貨店の広告が入ったままとなっています。


扇風機に幕の運賃表示、いいではないですか。


シートとはと言うと、運転台後方より反対の運転台方向までご覧の
赤いモケット張りの長いロングシートが車体両側に展開しています。


座り心地はあちこちで詰物が浮き上がっているように、
かなり経年で宜しいものではありません。
まあ現役が長いだけによく耐えて使われています。



熊電5100系上熊本駅発車後の車内案内。(1分36秒) ダウンロード[kumaden-kamikuumamoto-start.ra](177KB)



2013.01.27update


上熊本駅にて 12/12/31

もともとの青ガエルの塗色に戻され、全体が緑色となっております。
ケロロ軍曹ラッピングによりなんだか若返って見えますね。
1985年に譲渡された車両とのことで経年を感じます。



上熊本駅にて 12/12/31

両運転台化改造されたこちらの顔は切妻貫通型となっています。


まずは車内全体の様子からです。やや深みがかった緑色の床に座面高さの低い腰掛。
3扉車なのですが、目一杯腰掛を配置しているのでずっと腰掛が続いているかのように見えます。


側面の窓は2段式のわりと大きさのある窓。


次は天井の様子です。平面の天井にレール方向に蛍光灯が連続して続きます。
空調はさらにその外側に配置。全体的な纏まりを感じるのは私だけでしょうか。


扇風機もいい感じです。


運賃表示器が妻部のちょっとセンター寄りに掲げられています。
一部の地方バスでももうあまり見なくなった類の表示方法ですね。


では妻部を見てみることとしましょう。見ているのは北熊本方向。
東急での車両自体は考えられなかった、でもここでは当たり前のワンマン運転のため、
ワンマン運転に対応する機器が見られます。


運賃回収箱です。さまざまな車両で見る標準タイプ。


整理券発行器。躯体の塗色がちょっと独特。


運転台です。


出入扉は車体の下部が丸まった形状に即したかたち。


さて腰掛。座面は低めで出入口との仕切りはポール1本。


きちんと詰物もメンテナンスしているようでクッション性も悪くありません。


赤と緑色の二つの腰掛表地を用意しています。

2016年02月14日営業運転引退。



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