JR北海道

キハ283系「スーパーおおぞら・とかち」




新夕張駅にて


帯広駅にて 05/06/12

馬のような縦長で細い顔つき。基本カラーのブルーは、道東の緑の原野にお似合いです。


堂々と書かれた車系エンブレム。


銀色に存在を感じる側面に独立した窓が並びます。側面に帯は巻かれることはなく、


このように乗降口付近に縦に意匠的に赤・緑色を採用した強烈なインパクトで。


号車、行き先表示も大きなLEDで分かりやすい。



普通車デッキ空間


両端先頭車デッキの様子です。手前右の空間は併結部へと繋がる廊下、
そのすぐ横の扉が運転台へと出入りする扉、そして奥の窪みが車掌のための業務用の空間。


こちらが業務用の区域。横棒で区切っているだけのものです。小窓が開いていますね。


さて手スリもしっかりと備えられた廊下を進むと、


併結部へと出ます。この写真ではこの車両が先頭車となっているため、
行き止まりの無駄なような空間のように思えますが、


このように併結した場合は隣の車両へと繋がる必要な空間へと変わります。
そうでなくてもここはファンにとっては運転士の感覚を味わえる特等席ですしね。


中間車の一般的な出入扉の様子です。真っ白な扉の化粧は美しい。
扉左には横棒、右には縦棒、ととにかくこの車系は手すりが充実。
また右下に見えているのが消火器の収納されている箇所となります。


また出入扉横にはくずもの入れが用意されています。
ただもうちょっと高い位置に投入口があってもよかったのではないでしょうか?
結構腰を屈めて投入しなくてはなりません。


また各デッキにはこのように十勝地方の写真が飾られています。


先頭車を除き全てが禁煙の283系では、禁煙車の各車両毎に喫煙可能な場所として
このようなミニラウンジが設けられています。


札幌〜釧路を乗りとおすとかなりの乗車時間となる283系の運用区間を考えれば、
喫煙する方はもちろんそれ以外の方も気分転換になる空間ではないでしょうか。


このミニラウンジの対面にあるのが荷物室。左右に荷物固定のための器具がありますね。


4号車を除く普通車でのトイレなどがあるデッキ空間の様子です。


壁面に在室/空室を示すサインがあるのが主に女性向のトイレ。


気づきづらい位置にはあるのですが、きちんとサインがここにも。


なおキハ283系では専用の洗面台を備えた空間は用意されておらず、
その代わりに先ほどの主に女性用としての空間にこのような洗面台が用意されています。
女性のお化粧直しはもちろん、鏡に映っていますが、折りたたみ式のベビーベットも。
この空間は鍵を掛けて使用できますので安心ですね。でも長居しないでね。


こちらは男性用です。必要最低限ですねぇ。


4号車のデッキ空間ですが、車椅子対応ということでがらりと先ほどと陣容は異なります。


通常は閉まっていますが、右手にあるのが多目的室。具合が悪くなって横になるとか、
なにかしらの事由があって車掌に申し出れば使用可能です。


車椅子も通過できる大きな引き戸。


扉すぐ横に枕木方向に扉があるのが車椅子対応のトイレです。
開閉ボタンも車椅子の方に合わせた高さ、電動開閉仕様となっています。


このトイレに隣接の手摺りのある通路を通ると、
あるのが男性専用のトイレでした。


それでは客室へと足を進めます。



普通車客室


4号車を除くすべての普通車ではこのように2人掛リクライニングシートが全て左右に並びます。
グレーを基調とした腰掛表地に、腰掛背ズリ以上の真っ白な壁面、寒冷色ですっきり見えます。


間接照明と直接照明がうまく組み合わさった照明効果。
それ以外はただただフラットな天井で余計なものは見せずすっきり。


荷物棚は飛行機を思わせるつくり。ただし蓋はないですが。


側面窓は2列分の横に長いもの。道東の原野もこれで充分楽しめます。


4号車を除く普通車の妻部の様子です。大きめの片開き出入扉が中央に。
妻壁には左右の広告枠以外は真っ白な壁面で扉の爽やかな青だけが目に飛び込んできます。


扉上部は号車表示・指定/自由区分・時刻・喫煙/禁煙・ そして停車駅などの案内表示をLEDで表示しています。


こちらは4号車の身障者の方、特に車椅子に対応した妻部の様子です。
車椅子が簡単に通過できるように両開きの扉、そして1人掛の腰掛を
妻部に用意することでここに車椅子用の空間を設けております。


下のほうに目を向けると最前列の方のための隅用足掛、テーブルが設置。
身障者のある1人掛前には右の1人用の足掛が用意されています。
個人によって感じ方は違うはずですが、やや高い位置にあるので、
足を置くとむしろ持ち上げられるような感じで私は好みではありません。


2人掛フリーストップリクライニングシートの腰掛。表地は鶴の柄が織り込まれ、
釧路湿原に飛来する鶴を強く意識したものです。
また背ズリ通路側には真っ赤な手摺が取り付けられています。これも鶴を意識?
左の写真では手間の座席のみヒジ掛で座面が見えませんが、
これは前が身障者用1人掛腰掛で背面テーブルがご覧の通り進行方向によって無い場合があるので、
ここだけインアームテーブルが収納されています。
それ以外は右手の写真のようにくの字のヒジ掛です。


背面の様子です。背面テーブル、下のほうにはアミ袋、それから足掛が。


1人掛は2人掛とまったく機能は異なりませんが、追加でご覧の車椅子固定のベルトが追加。



次はグリーン車へと進みます。