大手民鉄

京阪電気鉄道 3000系



09/02/28 中之島駅

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←中之島       出町柳→

中之島線開業のシンボルかつ次世代イメージリーダーとして新造された車両。


外観色は上半分が青、下半分が白そして帯に銀色を用いることで水都大阪のイメージとともに
京都の色を混ぜたきらめきや水のイメージを感じさせるものになっています。



種別・行先表示器は京阪で初のフルカラーLED。



早速車内へと入っていきます。


まずは車内全景から。車両中央には横に1人掛+2人掛の転換腰掛を配し、
車端部にはロングシートとすることで着座サービスも提供しつつ、
混雑時にも対応できる車内配置となっています。
車内壁面のオフホワイトの化粧板と腰掛と床面の暗めの色の対照が面白い。


難燃性にも対応した新しい照明カバーのある照明が明るく照らし出す。


窓に設けられた日除けはロールスクリーンですが、無地ながらデザイン性のある円弧が書かれている。


出入扉も従来の京阪車両とは大きくことなり、扉には濃い色目の木目調パネルで引き締まった印象。
着座スペースもしっかりと取っているからか出入扉付近の立席スペースは左手のようにない場合もあります。


扉上部にもこちらも京阪では初めて液晶ディスプレイを掲げ、各情報を提供しています。
すっきりとした路線図は見やすいものではないでしょうか。


さて転換腰掛ですが、通勤型車両としては非常にレベルの高い腰掛表地へのこだわり。
製造メーカー「東レ」のHPによれば「“TOREX エクセーヌ”の持つぬくもりのある質感やソフトな肌触りと、
それを可能にした最先端の技術、さらに、“TOREX エクセーヌ”が持つブランドイメージが、
この新型車両のデザインコンセプトに合致しこの度の採用に至りました」
とあります。確かにその質感や着座時の感覚のよさは通常のモケットとは明らかに違いを感じます。


COMFORT SALOON 3000 SERIES


ただこの腰掛、全体的に座り心地としていまいち。背ズリもバケット形状的には見えますが単に引き込みがあるだけ。
背ズリからそのまま角度通りに平面的な座面に落ち込むため長時間の着座の場合は・・・といった感じです。


ソデ体に近づいてみると半月形の装飾を見つけました。
単純な形状としないあたりはこのあたりにもデザインに拘っているようです。


こちらは1人掛腰掛。仕様は2人掛と同じですが、
いずれにしても腰掛をぴっちり壁面に寄せているため、
窓側に着座した乗客のヒジの逃げ場所がほどんどありません。
また大きな取っ手は掴まる部分は大きくていいのですが
その形状が平べったくて握りにくいのではないでしょうか。


車端部の様子です。貫通扉の窓も縦に横に大きく向こうの視認性も高いですが、
その木目調の濃い色がそこに存在感を感じさせます。


車端部にあるロングシートで6人掛です。
定員着座を促進するためか転換腰掛のそれとは違って
背ズリ・座面ともにバケット形状が強く出ています。
2人掛出入台もそうですが出入扉との仕切りには縦長な平板形状。
でも贅沢にもその上部には腰掛と同じ表地が張られています。


2人掛出入台です。非常に大きな円弧を書く握り棒が特徴的。


先頭車両の様子です。中間車と異なるのはよく目につくのが腰掛黄色の枕カバー。
先頭車両には優先席や車椅子スペースが空間的にも多く取られています。


左手にあるのが車いすスペース。腰掛の設定はなく車椅子がレール方向に充分置けるスペースを確保。


出入扉横からそのまま曲線を描いて延びる横握り棒はデザイン性も、掴みやすさでも高いのではないでしょうか。


優先席の枕カバーです。判りやすく視認性の高い黄色ですね。
でも目がちかちかするようなきつい黄色ではないため優しい感じがします。


さて運転台裏手は多くの車両が腰掛配置は省略するところを京阪ではもちろん配置。
このあたりにもこだわりを感じます。お陰で前面または後方展望を座って楽しめる特等席が出来ました。


運転台の様子です。



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