大手民鉄

小田急電鉄 20000形「あさぎり(RSE)」



沼津駅にて 04/11/07

丸みを帯びた巨大な3次元ガラスの優しい柔和な顔付きにはこの車両の誕生時期を感じさせます。
7両1編成の堂々としたその車両はさすがは小田急ならではの車両。


連続感のある黒色の窓、それに対する白をベースとした淡いオーシャンブルーと
ピンクの色合いのコントラストが楽しい。


車両出入り口上部にLED式電光表示式案内が掲示されております。


スーパーシート/グリーン車部分にあたるダブルデッカー車両。
これが都心に近づくにつれ満席となるのには驚きです。


山百合をデザインしたエンブレム。




まずは普通席から。


まずはハイデッカー車両である普通車全景。
左右に2人掛フリーストップリクライニングが並んでおります。
色調としては腰掛がグレー系統で地味、原色の色使いもないことから落ち着いた雰囲気ですね。


ダブルデッカー車のデッキ空間です。必要最低限の広さを確保。


扉そのものは折り戸で危険防止のためにロープが可動域に張られています。


こちらがダブルデッカー車階下へと続く階段・踊り場です。




腰掛を全展開させてみました。側ヒジ掛は腰掛と同じ表地を纏った豪華な仕上げ。
中ヒジ掛は跳ね上げることも可能です。もちろんクリラはフリーストップ。
窓側には対面にさせたときのために収納式の取り付けテーブルがあります。
背面にはクリーム色をした背面テーブルが設置。


足元には足掛も用意されていました。
ダブルデッカー車はご覧の通り通路とは段差があります。


この収納式テーブルを出すときはテーブルを持ち上げてるだけ、
収納するときは横にあるボタンを押しながらしまうのですが、支える金具にご注意。


日除けはカーテン式。


海側は先ほどの仕様と同じ1人掛腰掛。


階下席には荷物棚がありませんので、大きめな荷物をお持ちの方にはこのラゲージ空間へ。


3号車ダブルデッカー車階下にある普通車空間やや天井が低いのはやむ負えないのですが、
それ以外にはハイデッカー車と同じ腰掛仕様で構成されております。
中央の通路がやや狭めなのがちょっと難。


通路を進んで終点は業務用の扉があるのみで行き止まりとなっています。


左手に見えているのがLED式電光表示案内器。1行表示ですがこれはこれで役目を果たしております。


天井にはなにも設備はなく、カバーが被った直接照明が窓上斜めにこの空間を照らし出しています。


デッキ方向に見ています。デッキから階下に降りてくると自動の扉がこのようにあります。
窓側にはスポット照明。扉中央部は透明となっており対面の人の存在の有無が判ります。


4号車ダブルデッカー車階下にあるセミコンパートメント空間。
各セミコンパートメントと通路は半透明の仕切りで区分されており、
さらにコンパートメント同士も部屋として分かれています。


窓はご覧の通り高さの低いかなり横長の形状をしております。
天井までの高さを鑑み、構造上目一杯窓枠を取った結果が多分これなんでしょうね。


セミコンパートメント空間の中は2人掛のソファーが向かい合うように置かれています。


腰掛としては中ヒジ掛が収納も可能な仕様で、座面は引き込みの装飾はあるものの、
背ズリとしては特にバケット形状というわけでもなくソファーベンチといったところでしょうか。
背ズリ上部は通路と同じく半透明な仕切りで区切られており、向こうの人や顔が見えることはありません。


ちょっと足元が狭くなってしまうのですが中央にはローテーブルが置かれていました。
手前の支柱は灰皿のように見えますがここは禁煙車でありますので、灰皿ではありません。


先ほどの3号車同様、こちら4号車も通路終端は緊急時を除いて行き止まりです。



次はスーパーシート/グリーン席を。


階上へと上がる階段を上ってくると、


まずはラゲージスペース。荷物棚がないためこのような配慮が。


4号車階段付近にはカード式公衆電話が隙間を縫うように配置されています。


また同じく4号車には車内販売カウンターも設けられております。


そしてスーパーシート空間全景です。ゆったりとした腰掛が並び、
ダブルデッカー階上席ならではの開放感が溢れています。


客室出入口妻部を見ています。こちら側は連接部にあたりますので、 連接部には客室と客室の号車を仕切る中扉が設けられています。
普通車同様LED式電表示器が右手上部壁に見えていますね。


妻部には隅用テーブルが設定されています。右が展開時の様子となります。
テーブルの途中から折り畳み、壁面に倒れるようになっており、立席時には邪魔になりません。


天井についてはドーム式となっており、両側からの直接照明を中心に向かって照らし出すことで
間接照明のように柔らかな光の造詣を醸し出しております。


側面窓を見ると、カーテンレールが車体の形状の関係もあるのでしょうが、
むしろ見せるものとして棒状のもので吊りかかっています。
これ、案外すっきりとしていていい感じです。


それでは腰掛ですが、山側に2人掛腰掛、海側に1人掛腰掛が配置されています。
2人掛の腰掛に見えている中ヒジ掛の白いものはオーディオ装置他コントロールパネルとなっています。
腰掛表地は灰色をベースに三角形の形をちりばめたような模様が入っております。


背面はごらんのとおり背面テーブルが備えられております。


それと網袋が特徴的ですねえ。周りが腰掛と同じモケットで囲まれています。
ただ張りが効き過ぎてちょっと使いにくいのが残念
せいぜい新聞紙、雑誌程度のものしか入らないですね。



それから足掛です。上の画像は左が収納時、右が使用時の状態です。
収納時はゴムが貼ってある裏面に靴のままどかっ、と足を置けます。
で、使用時はこれを反対側にひっくり返して靴下のまま置けるわけです。
使用感ですが、それぞれの人の体格(足の長さ等)にもよるのでしょうが、
私はなかなかちょうど位置、高さで良かったです。


側肘掛を見てみましょう。2人掛はそれぞれ、通路側、窓側、
1人掛は通路側に、インアームテーブルが収納されています。
でもこれ使用される機会があるのかなあ、背面テーブルがあるのにねえ。


以前はこのように2人掛は中肘掛に、1人掛は窓側にディスプレイが収納されています。
これが結構大きめなもので、BSでの受信で写りも悪いものでした。


またこの為にヘッドホンを持ってきてくれます。(もちろん無料です。)
BS放送が建造物で遮断される時もありますが、無料でこういったサービスを行うのはいいことですね。
ただせっかくのディスプレイなのですから先頭走行風景なんぞでも流せればばと思います。(^0^)


アテンダントの方を所用で呼ぶのには、
肘掛についているご覧のボタンを押すと来て頂けます。
押しますと、御用件を伺って例えば飲み物を持って戻って来るのに、頼まれたお客の位置を示すよう、
右のようなプッシュ式のライトを点灯させて場所を明示しておきます。
もちろんこちらは読書灯が本来の役目でございます。




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